【磐田市】見付にある明治時代に開校した現存する日本最古の木造擬洋風小学校校舎「旧見付学校」、臨場感あふれる館内の様子があり、卒業入学を迎える時期には特に訪問すべき入館料無料の史跡です!
磐田市見付の、商店が立ち並ぶ道。ここから一本横道に入ると、歴史を感じられる立派な西洋の建物がありました。こちらは「旧見付学校」。明治8年に建築され、大正時代まで小学校として使用された建物です。現存する日本最古の木造擬洋風小学校校舎で、現在は国の史跡に登録され、教育資料の展示や授業風景を再現した資料館として利用されています。入場はなんと無料です♪まず感動したのは、建物とその建造目的。明治維新から間もない頃に、ここまで立派な西洋式の建物を小学校として建てたというから驚きです。また、明治の早い段階から、現在の5階建ての建物になったとか。素人の目にも、当時としては最先端の校舎だったことが想像できます。新時代の訪れを実感した大人たちが、「次の時代の子供たちが上質な教養を身に着けて、新しい世界を切り開いて欲しい。」と願いをこめたのでしょうね。1階には、当時の教室を再現した部屋がありました。古い教科書や、机、蝋石(ろうせき)が展示されています。蝋石(ろうせき)は個人用の黒板のようです。生徒一人ひとりに支給されていたのでしょうか。現在の小学校で配布されるタブレット端末に通じるところがあって、面白い。上の階には、当時の卒業生の卒業証書や、卒業生の進路についての記録がありました。今も昔も学生が悩むところは同じだったんでしょうね。そのほか、当時の子供たちの遊びや、日常で使用していた道具の展示、磐田市の変遷など興味深い展示が沢山ありました。明治時代の子供たちの息遣いまで聞こえてきそうです。
仰げば尊し、先人の恩。卒業シーズンとなるこの時期に、郷里の昔の人々の教育への思いに触れてみてはいかがでしょうか。「旧見付学校」、オススメの施設です☆埋蔵文化財センター管理人様、ご多忙の中、ご対応誠にありがとうございました。
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